こんにちは、かいとうです
数年前から格闘技業界では計量ミスが目立ちます
計量前に救急搬送されてしまった、水抜き中に倒れたなどなど
「昔はこんなことなかった」「水抜きをしたせいだ」
この手の話題になると必ず目にするフレーズです
自分がプロデビューしてから早10年経ちましたが
水抜きについてはまるで業界は進歩していません
1.一気に水を減らす方法
2.少しずつ水を減らして体重を落とす方法
この2点についてメリット・デメリットについてまとめていきます
正直、水抜きについて理解できていない選手・トレーナーは最後まで読んでいってください
毎日減らす?一気に落とす?もう一度考えたい水抜きのメリット・デメリットについて!
1.一気に水を減らす方法
◉メリット
ギリギリまで水を抜かないのでしっかり動ける
脂肪分解に水分を使うので減量にも役立つ
喉の渇きに苦しむのは1日だけで済む
◉デメリット
水抜きをするまでの塩分水分調整を考えないと失敗する
筋肉量などで落とせる水分量が決まるので一気に落とせる幅に個人差が出る
自分がどのくらい水分で落とせるか試すまでわからない(練習必須)
2.少しずつ水を減らして体重を落とす方法
◉メリット
気持ちが少し安心する
◉デメリット
脱水症状のままトレーニングしないといけないのでコンディションが整いにくい
脂肪燃焼しにくく筋肉も削られる
喉の渇きに苦しむ時期が長くなる
一気に落とすのが絶対に良い
上記説明を見たら分かる通り「一気に水を減らす方法」がオススメです
というかこれしかありません
「一気にやるんじゃなくて少しずつ水分落としていけば計量クリアできる」と考えているトレーナーがめちゃくちゃいますが
大きな勘違いです
繰り返しますが、大きな勘違いです
なぜならどんな方法を取ろうと人間の体に蓄えられる水分量は変わらないからです
水分を5L貯めれる選手が少しずつ水分を減らしたからといって、その量が6Lや7Lに増える訳はないんです
水分を少しずつ減らして体重を落とす行為は誰も幸せにならない本当に不毛な努力です
そんな事実から目を背け「一気に体重を落とすなんて横着している」という残念な指導者までいます
勘違いされがちですが、どんな方法を取ろうとも最後は同じくらい辛いです
「水はしっかり飲ませています」の嘘
「少しずつ水を減らすのはダメ、飲みながら練習させてます」
というトレーナーはいます
しかし、どのくらいの量を飲ませているでしょうか
実際にあったのは「水は飲ませています」と言っていて話を聞いてみると
練習中に500mlも飲ませていませんでした
これでは全然足りません
練習中の水分は最低でも1Lは飲むようにしましょう
激しい運動をする人は15分ごとに200〜250mlの水分が必要とも言われています
全然飲めないという人は運動量が足りないので意識しましょう
ちなみに、水分を十分に摂取するのは減量中でも変わりません
水分を気にするにタイミングは計量の3~4日前です
水≠脂肪
水で増えた分は脂肪がついたわけではない
こんな誰でも分かることを理解できないトレーナーが多いのが現実です
水分で300mlとれば勿論すぐに体重に反映さえれますが、数時間後には尿や汗で体から出ていきます
脂肪で300g増えたのとは訳が違います
過度な水分制限で選手に苦しい思いをさせて見掛けの体重を減らさせる様なトレーナーは
是非一緒に水分制限をして生活してみてください
そして、水を大量に飲みながら練習しても結果は変わらないよと言われたら
間違いなく水をたくさん飲みながらの練習をさせたくなると思います
過去の無駄な努力は忘れるべき
水抜き失敗は話題になるたび
「自分達の時は辛くても気合いで頑張ったんだよ」
という先人達がめちゃくちゃ多いですが
もっと効率よくできる方法があるのに昔の方法に拘る意味があるでしょうか
電話をかける時にiPhoneがあるのにわざわざ黒電話を使う人はいません
勉強したくない程の良い言い訳だと考えています
水分摂取量、塩分量など水抜きの詳細をまとめているnoteがあるので
詳しく知らない人は読んでみてください
noteを読んでも分からなかった人はDMで質問してください
ではまた:-)
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