こんにちは、かいとうです
プロボクサーにとって、トレーニング前・トレーニング中に何を飲むかは、パフォーマンスや体調管理に直結する重要な要素です。
高強度で、かつ減量という特殊な状況がある競技では、ドリンクの選び方一つで動きが変わり、翌日の疲労にも影響します。
しかし現実には、
- トレ前にエナジードリンクを飲む選手
- トレ中に市販スポーツドリンクをがぶがぶ飲む選手
が多く見られます。
もちろん、これらは「悪い」という意味ではありません。ただし、目的に対して選び方がズレているケースが非常に多いのも事実です
本記事では、
エナジードリンク(トレ前)とスポーツドリンク(トレ中)をどう捉えるべきか、
メリット/デメリットを徹底解説します。
トレ中のドリンクに迷っている選手は読んでみてください
エナジードリンクをトレーニング前に飲むメリット
まずはトレ前に飲まれることが多いエナジードリンクから。
エナジードリンクの良さは大きく分けて以下の3つです。
- カフェインで集中力が上がり、パフォーマンスが向上する
- すぐ使える糖質が入り、トレ前のエネルギー不足を防ぐ
- メンタル面の「スイッチ」としての役割
- 糖質過多で体重管理がぶっ壊れやすい
- カフェイン過剰摂取による身体への負担
- 虫歯・酸蝕症リスクが高い
- 「プレワークアウト」としては非効率
- 水分+電解質をまとめて補給できる
- 糖質が入っているため、持久力の維持に役立つ
- 飲みやすいため、脱水を防ぎやすい
- 糖質を摂りすぎてカロリー過多になりやすい
- 虫歯・酸蝕症のリスク
- 短時間・軽度の運動では不要なケースも多い
- エナジードリンクは「ここぞ」の場面で限定して使う
- スポーツドリンクは「長時間・高強度・大量発汗」のときだけ使う
- 減量期の選手が守るべきポイント
カフェインで集中力が上がり、パフォーマンスが向上する
エナジードリンク最大の武器はカフェインです。
カフェインには、
- 集中力向上
- 反応速度の改善
- 疲労感の軽減(「しんどさ」を感じにくくする)
- 高強度運動の出力向上
といった、アスリートにとって非常に嬉しい効果があります。
これは多くの研究で示されている、ガチで信頼できるエビデンスです。
例えば、スプリント・ウェイト・格闘技のような短時間高強度の運動では、
カフェインがあるだけで動きのキレが変わる選手も少なくありません。
体重60kgの選手なら、
効果が出やすいカフェイン量の目安は 180〜360mg。
エナジードリンク1本には80〜200mg前後が入っているため、
「軽い集中力ブースト」には確かに便利です。
すぐ使える糖質が入り、トレ前のエネルギー不足を防ぐ
エナジードリンクには砂糖やブドウ糖などの即効性のある糖質が含まれています。
これは、
- 低血糖気味でエネルギー不足の状態
- 昼食から時間が空いてしまった夕方の練習
などで、とても役に立ちます。
特に格闘技は瞬発系要素が強いので、
トレ前に少量の糖質が入るだけで踏ん張りが効くことがあります。
メンタル面の「スイッチ」としての役割
選手の中には、
「これを飲んだらやる気が出る」
「試合前は必ずこれを飲む」
という“儀式性”を持つタイプもいます。
これは科学とは別ですが、とても大事。
ルーティンはメンタルの安定や集中のトリガーとして立派に機能します。
エナジードリンクのデメリット・リスク
メリットがある一方、エナジードリンクには明確なデメリットも存在します。
アスリート・特に減量期の選手には、こちらの方が問題になる場面が多いです。
糖質過多で体重管理がぶっ壊れやすい
エナジードリンク1本には、
- 糖質30g前後
- カロリー100〜150kcal
が入っていることが一般的です。
特に減量期の格闘家にとっては、
- 体重が落ちない
- 脂肪が落ちるスピードが遅い
- 思わぬカロリー過多になる
といった原因になります。
練習前に「なんとなく毎日飲む」のは、
減量成功の邪魔になる確率が高いです。
カフェイン過剰摂取による身体への負担
アスリートの場合、エナジードリンク以外にも
- コーヒー
- 緑茶
- サプリ(プレワークアウトなど)
からカフェインを摂るケースが多いです。
これが重なると、簡単に1日に400mgを超えてしまうことがあります。
カフェイン過剰は、
- 動悸
- 不整脈
- 手の震え
- 不安感
- 睡眠の質低下
などにつながり、
翌日のトレーニング質が落ちるという最悪の展開もあります。
特に減量中の脱水状態+高カフェインは、
心臓や血管の負担が一気に跳ね上がるので要注意です。
虫歯・酸蝕症リスクが高い
エナジードリンクは、
- 酸性が強い
- 糖質が多い
という2つの要素が重なるため、
歯のダメージが非常に大きい飲み物です。
トレ中にちびちび飲む、
寝る前に飲むなどの習慣は歯科的にも赤信号。
アスリートは意外と虫歯によるパフォーマンス低下が多いので、
ここは軽視できません。
「プレワークアウト」としては非効率
パフォーマンス向上を本気で狙うなら、
エナジードリンクは実は適していません。
理由は、
- カフェイン量を体重から逆算できない
- 糖質の量を細かくコントロールできない
- 電解質が充分に補給できるわけでもない
など、「成分の精密調整」ができないからです。
本来のプレワークアウトは、
- カフェイン
- 電解質
- 必要に応じて糖質
をそれぞれ意図的に設計するのが理想。
エナジードリンクは嗜好品としては良いですが、
競技力向上を目的に使う“栄養戦略”のツールではないという点は強調しておきます。
スポーツドリンクをトレーニング中に飲むメリット
次に、市販されているスポーツドリンクについて解説します。
ここではポカリスエットやアクエリアスのような一般的なものを想定しています。
水分+電解質をまとめて補給できる
汗で失われるのは水だけではなく、
- ナトリウム
- カリウム
- マグネシウム
などの電解質も含まれます。
これらが不足すると、
- けいれん
- パワー低下
- 集中力の低下
- 疲労感の増加
につながります。
スポーツドリンクには、これらの電解質が適度に入っているため、
水だけよりも「体液バランスの維持」がしやすいのが大きなメリットです。
特に発汗量が多い選手ほど、
スポーツドリンクの恩恵が大きくなります。
糖質が入っているため、持久力の維持に役立つ
トレーニングが60分を超える、
あるいは高強度が続く場合、体は糖質をどんどん消費します。
スポーツドリンクに含まれる糖質は吸収が早く、
血糖値の維持=失速しないためのエネルギー源になります。
特に以下のようなシーンでは顕著に効果があります。
- 長めのスパー
- インターバル系のキツい練習
- 60〜90分以上の有酸素
- 暑熱環境でのトレーニング
「後半に明らかに動きが落ちてくる選手」は、
実はトレ中のエネルギー枯渇が原因のことも珍しくありません。
飲みやすいため、脱水を防ぎやすい
人間は“味のある液体”の方が飲水量が増える傾向があります。
特に暑い環境や長時間の練習では、
- のどの渇きを感じる前から飲む
- 適切な量を継続的に飲む
ことが大切です。
水だけだとあまり飲めない選手でも、
スポーツドリンクだと自然に飲めることが多いので、
脱水予防としての機能は非常に優秀です。
スポーツドリンクのデメリット・注意点
ただし、万能ではありません。
使い方を間違えるとトレーニングの邪魔にもなります。
糖質を摂りすぎてカロリー過多になりやすい
一般的なスポーツドリンク500mlには、
- 糖質25〜30g
ほど入っています。
「甘くないから大丈夫」と思う人も多いですが、
実はエナジードリンクに近い量が入っていることも多いです。
そのため、
- トレ中に1L飲む
- 練習のたびに毎日飲む
という習慣があると、知らないうちにカロリーが積み上がることになります。
減量期はもちろん、維持期でも注意が必要です。
虫歯・酸蝕症のリスク
エナジードリンクほどではありませんが、
スポーツドリンクも酸性で糖質が入っています。
特に以下の飲み方は危険です。
- ダラダラ少量を飲み続ける
- 口の中に滞留させる
- 練習後すぐに歯を磨かず寝てしまう
虫歯は選手にとって想像以上にパフォーマンスの低下原因になります。
「スポーツドリンク=健康飲料」という誤解は捨てた方が良いです。
短時間・軽度の運動では不要なケースも多い
例えば、
- 1時間以内のウェイトトレ
- 軽めの有酸素
- 動き中心の日でキツくない練習
この程度であれば、水だけで十分な場合が多いです。
スポーツドリンクは強度・時間・発汗量が高いときに力を発揮する飲み物であり、
毎回使う必要はありません。
実務的な「最適な使い分け」
大前提、わざわざ市販のエナジードリンクやスポーツドリンクを使う必要はありません
マルトデキストリンを使ったカーボドリンクを用意
カフェインタブレットを使用する
この2つで十分です
ですが、たまたまそれらのサプリを忘れてしまった場合、何も摂取せずにトレーニングするのも良くありません
緊急でコンビニに寄っても購入できるという点が市販で買える商品の良いところです
ここまでの内容を踏まえて、
選手に実際どう指導するべきか、結論を示します。
エナジードリンクは「ここぞ」の場面で限定して使う
基本的には推奨しませんが、
以下のような場合は使っても良いと考えます。
- どうしても集中力を上げたい場面
- 試合の前段階の追い込みスパー
- 朝から強度の高い練習がある日
ただし、
- 1日1本まで
- カフェイン総量400mg以下
- 就寝6時間前以降は避ける
を守ることが大事です。
スポーツドリンクは「長時間・高強度・大量発汗」のときだけ使う
スポーツドリンクが本領を発揮するのは以下の場面です。
- 60〜90分以上の練習
- 汗がポタポタ落ちる強度
- 夏場の練習
- ラウンド数が多いスパー
- 持久力が必要なセッション
逆に、水で済む場面では水を選ぶ方が賢いです。
減量期の選手が守るべきポイント
減量期の指導では次が重要になります。
- スポーツドリンクは 薄めて使う(1.5〜2倍希釈)
- 糖質はトレ前後に計画的に摂る
- トレ中の糖質は最小限で問題ないことが多い
- エナジードリンクは基本的に封印
これだけで無駄なカロリーを大幅にカットできます。
まとめ|「目的に合ったドリンク選び」がパフォーマンスを左右する
エナジードリンクもスポーツドリンクも、
使い方さえ間違えなければ強力な味方になります。
しかし、多くの選手は
- なんとなく飲んでいる
- 適切なタイミングや量を知らない
- 減量期でも癖で飲み続けてしまう
という誤った使い方をしています。
本記事で解説したように、
「いつ・なぜ・どのくらい飲むか」を明確にすれば、
パフォーマンスは確実に安定し、疲労も減り、減量もうまくいきます。
私がもしこれらを緊急時に購入するなら以下の二つです
1時間を超えるトレーニングをする日はワークアウトドリンクを使うことを忘れないようにしましょう
ではまた:-)

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