こんにちは、かいとうです
減量を経験しているプロボクサーであれば、
「計量後に水も飲み、食事もしているのに体重が思ったほど戻らない」
という状況に一度は直面したことがあると思います。
周囲の選手は一気に体重が戻っているのに、自分はあまり増えない。
そうなると、
「自分は戻りにくい体質なのではないか」
「何かがおかしいのではないか」
と不安になるのも無理はありません。
しかし結論から言えば、
水抜き後に体重が戻らない原因の多くは体質だけではありません。
ほとんどの場合、「戻れる状態を作れていない」だけです。
この記事では、
・なぜ体重が戻らないのか
・どうすれば戻りやすくなるのか
を、解説していきます
水抜きで落ちた体重の中身を理解する
まず前提として知っておいてほしいのは、
水抜きで落ちた体重は、単純に「水だけ」ではないということです。
実際には、
・体内の水分
・食事量が減ったことによる腸の中身
・エネルギーが減ることで一緒に抜けた水
・一時的に減った体の中の水分
こうしたものが混ざって体重が落ちています。
この中には、
短時間では完全に戻らないものも含まれています。
つまり、
「4kg落ちたから、4kg戻らないとおかしい」
という考え方自体が、必ずしも正しくありません。
体重が戻らない一番多い原因
体重が戻らない理由として、最も多いのはこれです。
水は入れているが、体が水を保持できない状態になっている。
多くの選手は、計量後にこう考えます。
「とにかく水を飲めば戻るはず」
しかし、体は水だけでは水分をキープできません。
水を体内にとどめるためには、塩分が必要です。
水抜き中は塩分を減らしているため、
体は「水を溜めにくい状態」になっています。
この状態で水だけを大量に入れると、
・すぐに尿として出る
・体内に残らない
・体重が増えない
という反応が起きます。
これは体質ではなく、
体が正常に働いている結果です。
食べているのに戻らない理由
「水だけでなく、白米や糖質も入れている」
それでも体重が増えないというケースもあります。
ここでよくある勘違いが、
食べた=体に吸収された
と考えてしまうことです。
水抜き直後の体は、
・緊張状態が強い
・お腹の動きが鈍い
・消化や吸収がスムーズではない
こうした状態になっています。
そのため、
・一気に食べる
・一気に飲む
という行動をすると、
体に入る前に外へ出てしまうことがあります。
量の問題ではなく、
入れ方の問題です。
実は「戻らない=失敗」ではない
ここで一つ、重要な視点があります。
水抜き後、体重が完全に戻らない方が
動きが良い選手も珍しくありません。
体重が増えすぎると、
・体が重い
・動きが鈍い
・お腹が張る
といった状態になることもあります。
体重はあくまで目安であり、
体の動きや感覚の方が重要です。
数字だけを見て焦る必要はありません。
1つのおすすめの目安としては、
ラストスパーをしていた時の体重、つまりは除脂肪を終えてる段階の体重に戻っているかが大切です
体重を戻しやすくするための考え方
1. 最初は水と塩をセットで考える
計量後すぐは、
・水
・塩分
この2つを一緒に入れることが重要です。
甘いものや食事だけを先に入れても、
水は体に残りにくくなります。
2. 糖質は「控えすぎない」
水抜き後は、
糖質が少なすぎると回復が進みません。
「入れすぎが怖い」
と感じる選手もいますが、
控えすぎの方が問題になることも多いです。
3. 一気に入れない
焦って一度に飲み食いすると、
・吸収されない
・トイレが近くなる
・体重が増えない
という悪循環に入ります。
分けて入れる。
それだけで結果は大きく変わります。
「体質」で終わらせないために
「自分は戻りにくい体質だから」
この言葉で終わらせてしまうと、
改善の余地を自分で閉ざすことになります。
本当に体質と言えるケースが存在するのは事実ですが
多くの場合、
・塩分量
・水分の入れ方
・糖質の量
・順番
このどれかが噛み合っていないだけです。
まとめ
水抜き後に体重が戻らないことは、
珍しいことでも、異常なことでもありません。
重要なのは、
・なぜ戻らないのか
・どこを調整すればいいのか
を冷静に見ることです。
水抜き後のリカバリーは、
根性や気合ではなく、設計です。
数字に振り回されず、
体の反応を見ながら調整していくことが、
最終的なパフォーマンスにつながります。
細かい調整や自分1人で分からない、勉強したいという選手は連絡ください
ではまた:-)

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