こんにちは、かいとうです
プロボクサーにとって減量は試合前の重要な課題です
体重を迅速かつ効率的に落としながら、筋肉量を維持し、パフォーマンスを損なわない方法を見つけることが求められます
時折、選手たちから質問を受ける事があるアイテムが「MCTオイル(中鎖脂肪酸)」です
本記事では、MCTオイルを活用した減量法について、栄養学的な視点から詳しく解説します。
MCTオイルとは
MCTオイルとは、中鎖脂肪酸(Medium Chain Triglycerides)を主成分とするオイルで、以下の特性があります。
- 迅速なエネルギー変換:消化吸収が早く、肝臓で素早くケトン体に変換されます。
- 体脂肪蓄積の抑制:長鎖脂肪酸に比べて脂肪として蓄積されにくい。
- 満腹感の促進:グレリン(空腹ホルモン)の抑制効果がある。
これらの特性により、MCTオイルは減量時のエネルギー源として理想的です。
プロボクサーの減量におけるMCTオイルの利点
1. ケトジェニックダイエットとの相性
ケトジェニックダイエット(高脂肪・低炭水化物食)は、格闘家が脂肪燃焼を促進しつつ筋肉を維持するために広く採用されています。私はケトジェニックダイエットを指導する上でほぼ推奨しませんが、どうしても行いたいという選手がいた場合は、必ず活用します。
2. 筋肉量の維持
減量時には筋肉量が失われるリスクがありますが、MCTオイルはエネルギー源として優れており、筋肉分解を防ぐために役立ちます。また、トレーニング中の持久力向上にも寄与します。
3. 空腹感のコントロール
MCTオイルは満腹感を高める効果があるため、減量中の過剰なカロリー摂取を防ぐのに効果的です。個人的にはこれが1番ありがたい効果です
MCTオイルのメリットとデメリット
メリット
- 迅速なエネルギー供給:消化吸収が早く、即座にエネルギーとして利用されるため、減量中のパフォーマンス維持に貢献します
- 脂肪燃焼の促進:ケトン体生成を助け、脂肪燃焼を加速します
- 満腹感の向上:食欲を抑える効果があり、減量中の過食防止に役立ちます
デメリット
- 消化器官への影響:過剰摂取や初期段階では腹痛や下痢を引き起こすことがあります
- カロリー密度の高さ:MCTオイルは1gあたり約9kcalの高カロリー食品であり、摂取量に注意が必要です。
- 個人差:体質によって効果が異なるため、全ての人に同じ結果が得られるわけではありません。
- コスト:高品質なMCTオイルは比較的高価な場合があります。
MCTオイルの使用方法
1. 摂取量の目安
MCTオイルの1日の摂取量は個人差がありますが、下痢や腹痛を引き起こしやすいため以下を目安としてください:
- 初心者:5g/日(小さじ1杯程度)から開始し、徐々に増量
- 上級者:15g~30g/日(大さじ1~2杯)
2. 具体的な取り入れ方
- 朝食に追加:コーヒーやスムージーに混ぜる
- トレーニング前:エネルギー補給のために摂取
- サラダや料理に:ドレッシングとして活用
朝にコーヒーに混ぜるのが1番オススメです
注意点と副作用
MCTオイルは安全性が高い食品ですが、以下の点に注意してください:
- 過剰摂取:消化不良を招く可能性があるため、徐々に摂取量を増やしましょう
- カロリー管理:MCTオイルもカロリーがあるため、総摂取カロリーを考慮する。良質な脂質と言えど摂りすぎは太るだけです
- 個人差:体質や消化能力により効果が異なる場合があります
成功事例:MCTオイルを取り入れた減量プラン
以下は、プロボクサーがMCTオイルを活用した減量プランの一例です。
食事プラン例
食事 | メニュー |
---|---|
朝食 | MCTオイル入りコーヒー、卵2個、アボカド1/2個、白米 |
昼食 | 鶏むね肉、ブロッコリー、MCTオイルドレッシング、白米 |
トレーニング前 | プロテインシェイク(MCTオイル10g追加) |
夕食 | 魚(サーモン)、ほうれん草、MCTオイル使用のスープ、白米 |
まとめ
MCTオイルは、効率的なエネルギー供給と満腹感のコントロールを可能にし、プロボクサーにとって理想的な減量サポートアイテムです。ただし、正しい使い方を守り、バランスの良い食事やトレーニングと組み合わせることが重要です。
減量を成功させるためには、個々の目標や体質に応じたアプローチが必要です。ぜひMCTオイルを活用し、理想の体重とパフォーマンスを手に入れましょう
ではまた:-)
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