【楽?】「ゆっくり看護がしたいから慢性期」という考えがダメな理由【辛い】

看護師まとめ
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こんにちは、柊(ひいらぎ)です

看護師歴も10年を超え多くの学生を指導してきましたが

「働きたい分野はあるの?」

と質問すると

「急性期に興味があるんですけど、のんびりした性格なので慢性期が合ってると思っています」

「バタバタしているのは得意じゃないので慢性期かな〜と考えています」etc

こういう意見が多いです

確かに私が学生をしていた10年以上前も同じことを教員に言われていましたし

同級生にも同意見の人達はいました

「ゆっくり看護がしたい=慢性期」

そもそもこの前提が間違っています

慢性期病棟で働く人達は同じ意見ではないでしょうか

このスタンスで働き始めると高確率で後悔します

学生のイメージとは違う慢性期の看護についてまとめていきます

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「ゆっくり看護がしたいから慢性期」という考えがダメな理由

そもそもの話になりますが

病棟で働く看護師にとって「ゆっくりできる職場」はあるのでしょうか?

イメージしてください

循環器内科…

脳神経…

ICU…(論外)

学生で「眼科とか耳鼻科とか暇そう」というイメージを持っている人がいましたが

大きな間違いです

超急性期ではないにしろ

点滴交換や処置が少ないというわけではないです

そこで働くスタッフの管理能力にも左右されます

慢性期ではゆっくり患者に関われる…というイメージはどこからくるのか全く理解できませんが

ターミナルの患者との関わりや疼痛コントロール・麻薬の管理など責任が大きい仕事も多いです

コミュニケーションを工夫しないといけない場面も多く

とてもじゃないですが「ゆっくり看護が〜」なんて言葉は使えません

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「ゆっくり=楽ではない」

昔の上司が言っていました

「私達の業界に楽な場所なんてない」

まさにその通りです

楽な仕事をしたいならそもそも看護師は目指すべきではないです

“ゆっくり関わる”ということは決して“楽”ということではありません

急性期で患者とスピード感ある関わりをすると同様に

ゆっくり関わるスキルが必要になります

大前提にはなりますが

働く場所の楽か否かで職場を決めて欲しくないとも感じます

あくまで働きたい領域を見つけられるように行動・勉強すべきです

「好きな領域が分からない」という人の99%は勉強していないだけです

やらなきゃ楽しさも難しさもわかりません

学生だけでなく現役看護師にも言えることかもしれません

自分自身や教師の狭い偏見で自分の可能性を狭めてしまう学生が増えないことを祈るばかりです

ではまた:-)

成人看護学 慢性期看護(改訂第3版): 病気とともに生活する人を支える (看護学テキストNiCE)

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