【訪問看護】新卒、訪問未経験者の教育が簡単ではない理由【職場選び】

看護師まとめ

こんにちは、柊(ひいらぎ)です

以前、訪問看護師になる前に考えるべきことを記事にしました

ここにも書いてあるお金の問題を今日は深掘りしていこうと思います

働く場所を選ぶ必要がある理由をまとめていきます




新卒、訪問未経験者の教育が大変な理由

まず訪問看護と病院での看護で大きく違うのは収益の仕組みです

病棟は看護師が

どんなにケアをしようが、逆にしなかろうが

入院患者の数が変わらなければ病院としての収益は大きく変わりません

患者が入院しているだけでお金が発生しているからです

対して、訪問看護の場合は

患者が何人いようとも訪問しないことには利益はないです

訪問することで患者にサービスを提供してその対価としてお金をもらう訳です

つまり、担当患者が100人いようとも訪問しない限り

サービス提供したことにはならないので利益はありません

訪問回数の目安

会社にもよるとは思いますが

月におおよそ80件訪問にいくことが最低目標とされています

これに届かない件数しか行けない場合赤字です

病院にいる人はイメージしにくいとは思いますが

午前に1時間訪問を2件

午後に1時間訪問を2件

トータル4件を5日間(月〜金)

これを4週間(1ヶ月)これで大体80件になります

「え、実質4時間しか働かなくていいの?いいなー」

病院やクリニックでしか働いたことがない人に言うとこういう返答が来ることが多いです

確かに1日4件は全然大変じゃありません

実際訪問をやっている人なら分かると思います

問題はその訪問する患者がいるかどうかなのです

病院やクリニックと違って

黙っていても勝手に患者がやってくる訳ではありません

地域のケアマネや医師との関わりをもって患者を紹介してもらわない限りは

患者の訪問に行くことはできません

要は“横の繋がり”というやつです

患者の依頼来ないなー

と立ち上げたばかりのステーションが黙って愚痴ってるだけならすぐに潰れてしまいます

新人、未経験者は早く1人で訪問に行って欲しい

経営する側からしたら経験者だろうが未経験だろうが

「すぐにでも1人で訪問に行って欲しい」が本音です

例えば

1人で訪問できない新人及び未経験者が1ヶ月経験者に同行して訪問した場合

80件回ったとしても2人で回っているので実質40件分にしかなりません

かといって新人達に人件費を払わない訳にはいきません

そのためステーションは1人で訪問に行けるようにならない限り人件費の面ではダメージを負います

給料が額面30万円なら毎月30万円の痛手…と考えがちですが

収益を得る機会損失を考えたらそれでは済みません

さらにマイナスです

会社としてマイナスを減らしたいのなら教育もままならないまま「独り立ち」ということにされて

1人で訪問に行くのを強制されるパターンも珍しくないでしょう

正直それを良いとは言えないけど、しょうがないとも思います

大規模のステーションでなければ余剰資金がなく、とてもじゃないけどやっていけません

かと言って「独り立ちできるまで給料払えません」なんていう事業所に行きたい人もいないでしょう

結果として、中途半端な教育で1人で訪問に回っている人も多いはずです

何を隠そう昔の自分がそうでした

入職2日目から1人で訪問に行ってました

ステーションの規模を考えればしょうがないと思ってますし、その分、1人で勉強しました

新卒でも訪問看護はできるけど…

繰り返しになりますが、新卒未経験者でも訪問看護はできます

しかし、働く場所を間違えてはいけません

働く人の数、教育体制、事務員の有無、記録は手書きかペーパーレスかetc

考慮する面はたくさんあります

リサーチのために、転職エージェントを利用するのが無難なのかなと思います

看護師専門の転職支援サービス

リサーチしてもらってから「転職しない!」という結論を出してもいいのです

調べるだけなら何も生活に影響はありません

今日はお金のことばかりまとめましたが、働く以上外しては通れない道です

「大好きな看護ができればお金なんていらない!」

という人はほぼいないでしょう

自分が優先するものは何なのかを整理しながら職場選びをしましょう

ではまた:-)

コメント

タイトルとURLをコピーしました