こんにちは、柊(ひいらぎ)です
みなさんは「パンチドランカー」という言葉を耳にしたことはありますか?
格闘技界では馴染みの言葉です
受け持ちの患者に格闘技経験があって「何か変だな…」…いう点があった時はこのブログを思い出してください
パンチドランカーの症状とその後
パンチドランカーは慢性外傷性脳症と呼ばれています
格闘技やアメフト、プロレスなどのコンタクトスポーツだけでなくサッカーや野球といった競技でも起こりうる可能性があります
頭部に加わる衝撃により、手足が急に震え出したり、短期記憶がなくなったり呂律が回らなくなったりなど症状が現れます
認知症の様に、ついさっきの会話を忘れてしまうと言った症状がおきます
実際にパンチドランカーの人と会話したことがありますが、
会話のテンポがおかしい、目の焦点があっていない、同じ会話を繰り返す、忘れるなどなど…
日常生活を送るのが困難なレベルです
家族の名前を忘れてしまう人もいます
これだけでも怖いのですが、この病気の怖いところはまだあります
いつ発症するか分からない
コンタクトスポーツをやっている人が全員なる訳ではありません
競技に取り組んでいる現役中になるわけではないのです
引退してから数年後に急に症状として現れます
身体の耐久度は人それぞれで、パンチを1発もらっただけで簡単に倒れる人もいれば、同じパンチを10発もらってもケロッとしている人もいます
この耐久度の閾値を超えた時に体は壊れます先程まとめたような症状が出ます
さらに、この耐久度は数値化出来るようなものではありません
だからこそ恐ろしいです
怖いことばかりまとめましたが、これを怖がったら格闘技なんかできません
「怖いならやるなよ」これで終わりです
しかし、この格闘技業界でパンチドランカーのことを深く考えている人は多くないです
選手が「戦いたい!」と言ったら止めずに試合をさせてしまいます
格闘技は誰もができるスポーツだ
と胸を張って色んな人達に伝えるために直していく必要があるのは、指導者の知識とパンチドランカーの受け止め方なのかもしれません
ではまた:-)
コメント