こんにちは、柊(ひいらぎ)です
前、ICUについて書いたので今日は救急外来編です
救急外来の1日がみなさんのイメージとかけ離れてるいるのかどうか
実際に読んでみてもらえると嬉しいです
とあるERの日常

8:00 申し送り
深夜帯の患者が残っている場合、ここから引き継ぎますもちろん誰もいない時があるので患者0からスタートもあります
12:00 昼休憩
16:00 準夜に引き継ぎ
定時帰宅
…
救急車こないとマジでこんな日になります1.2日くらいあった記憶です
あまりに暇だと病棟で忙しい部署をピックアップして手伝いにいきます
では、ほどほどに忙しい設定にしてみましょう
とあるERの日常2

8:00 申し送り
深夜終わりギリギリに運ばれてきた患者が心筋梗塞疑い受け持ちになる日勤スタッフは申し送りに出ないでケアに入ります
8:20 受け入れ要請
脳梗塞or脳出血疑い
診察室を用意して必要になるであろう物品諸々を準備しておきます
8:25 カテへ出棟
忙しくなる前に検査出しに向かわせます
8:30 患者到着
スタッフの役割を分担して対応
患者の処置に入る人
救急隊から話を聞く人
家族を案内する人
etc…
慣れてるスタッフだと言わずとも阿吽の呼吸で連携できるので楽です
患者をとりあえず画像検査へ
8:45 受け入れ要請2
今度は小児の痙攣です
スタッフに指示をして小児用の受け入れセットを準備
痙攣は収まっているようですが、再痙攣のリスクも高いので注意が必要です
8:50 CT室から連絡
画像検査の結果、脳出血のためICU入室TLは入室調整をします
9:00 患者到着

母親に抱っこされながら元気に泣いている姿が見えたので少し安心
再痙攣はなさそうです
9:05 画像検査から患者が戻る
ICUに入室する準備を整えます
もちろん小児もいるのでTLは状況把握しながら手続きを進めます
9:10 ICU入室が決定
10分後にすぐきてとのこと
医師がCT室から手配を始めていた模様
9:15 受付に患者が直接やってくる
「一般外来が遅すぎて待っていられないからこっちでさっさと見てくれ」
こんな感じでたまーに迷惑な人がきます
よりによって忙しい時に来ます。困ったもんです
受付の方が対応してくれますが、クレーマーは看護師が出て行って対応することも
9:20 脳出血の患者をICUへ送る
迅速に治療開始するためにも遅れないようにします
9:25 小児をベッドでしばらく様子見
状態が落ち着いていましたが、待機ベッドも空いていたので一時的に様子を見るために寝かせておきます。異常がなければ一時帰宅になります
9:45 受け入れ要請3
自転車と車の衝突事故
開放骨折等はないが頭部の切創は縫合する必要があるかもとのこと
患者の数だけベッドを準備して待機
9:55 患者到着
車の運転手は辛い擦り傷と打撲のみでした
自転車の方はかなりひどい傷で間違いなく縫合する必要がありそう
救急隊の連絡の時点ではそこまで重傷である様子は伝えていなかったので軽く困惑
ずるい救急隊は患者さえ運べれば何でもいいので嘘を伝えてくることもあります
10:00 縫合開始

大掛かりになりそうなので看護師を1人介助につきっきりにします
もう1人の患者は車椅子に乗せ、画像検査に向かいます
10:20 スタットコール

外来で患者が倒れた模様
病院内でルールは色々あるでしょうが
この場合はERのスタッフが向かうことが決まりになっていましたスタッフが1人向かいます
10:25 外来へ到着
患者はCPAの状態だったので胸骨圧迫が開始されていました
AEDや救急カートを準備医師にICUの空き状況を確認し、心マしながら入室の流れ
外来のスタッフに投与薬剤や時間経過をメモするように指示
10:35 ICUに患者を引き継ぎ急いで戻る

10:40 痙攣の小児が帰宅
その後も何も起こらなかった模様
笑顔で送り出します
10:45 交通事故を起こした運転手も異常無し
保険の関係もあるので帰宅せず、処置中の患者を待っています
11:00 縫合終了
画像も異常無し意識もありますので、あとは運転手と色々話してもらいます
もちろん救急外来の外で
11:10 休憩

立て続けに色々起こる日は嫌な予感がするので早めに休憩に行きます
こういう時にカップラーメンなどを食べると悲しい結末が待っているので食べません
ちなみに、休憩室にいても救急受け入れ要請の電話がなったかどうかは判断できます
休憩が半分くらい終わった後に鳴ると非常に嫌な予感がします
なぜなら自分の休憩が終わった瞬間に救急車が来る可能性が高いからです
午後からのER
12:00 患者到着
案の定、休憩終わりを待っていたかのように救急車がきました
今度は糖尿病患者の意識消失
インスリンの量を間違った可能性あり
血糖値測定すると低血糖確定ルート確保及び採血、糖液を投与して画像検査にいきます
12:30 検査から戻る
患者の意識もはっきりしてきたのでひとまず待機ベッドで休ませます
14:00 検査結果が出る
データは異常無し
やはりインスリン量を間違った可能性
家族もいたので医師から今後の投与方法について説明
14:20 患者帰宅
そこからは救急車の受け入れ要請はなく引き継ぎ無しで準夜にパス
16:00 勤務終了
程々の忙しさだとこのくらいの仕事量だと思います
忙しさの波が読めないER
救急車の波がいつ来るかは分かりません
午前中の様な連続要請が日勤終わりに来ることもあります
もちろん、午前午後問わず要請が鳴り続けることも
そうなると残念ながら残業は避けられませんですが、この例のようにタイミングが良いとノー残業で帰ることができるのもERの特徴なのではないかと自分で考えます
そして、救急車のサイレンを聴くと未だに反応してしまうのは職業病です笑
毎日救急車を見るたび
救急隊とERで働く人達の頑張りが目に浮かび感謝しないではいられない私なのでした
ではまた:-)
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