こんにちは、柊(ひいらぎ)です
コロナウィルス第三波により各医療施設が逼迫した状況になってきました。
人材と体力が限界に近いと言われる中、政府から追加で医療職に対する補助を行うという方針が打ち出されました
しかし、個人的にはあまり良い策とは思えませんでした
その内容についてまとめていきます
コロナ禍における医師・看護師への補助について
今回発表されたのは新型コロナウイルスに対応する医療機関に派遣された医師や看護師の待遇を倍増する、というものでした
医療機関向けの「緊急包括支援交付金」の補助上限額を2倍に引げました
医師は1時間約1万5000円、看護師は1時間約5500円
最初は「お!国がやっと動いてくれた!」
と思いましたが、これはコロナ対応に派遣された人が対象なので、現状第一線で頑張っている医療職達は対象外です
さらに「都道府県が指定する重点医療機関」に派遣された場合が対象なので施設も限定されている訳です
もちろん、こんな状況の中、コロナと戦うために派遣される人達に手当をやるなと言っているわけではありません
今年の緊急事態宣言頃からホテル暮らしを強いられ、会いたい人にも会えず戦っている人達に対する手当はないのでしょうか

いや、国から20万円もらったでしょ?

医療はお金じゃない
こんな心ない声も聞こえます
20万円は未だにもらっていない病院もあるそうです
賞与が減額するためその補填に使われた、という話も聞きます
そもそもコロナに関わっていないとしても間接的に負担がのしかかってきている医療現場は少なくないです
病院の利益を上げる仕組みを理解していれば、外来患者が減って、入院患者も少なくなっていれば利益を上げられないのは百も承知です
しかし、利権絡みのGOTOキャンペーンに追加予算を投入するのではなくまず労うべき存在がいるのではないでしょうか
自分が感染するリスクを背負ったまま働いているのに収入が増えるどころが減っている、という状況に直面した時どう感じるでしょうか
医療は善意だけでは動かない
厚生労働省が医療職者に「ありがとう」を言おうというキャンペーンを発表しました
正直がっかりです
「ありがとう」の気持ちだけで人が働けると思っているのでしょうか
医療はボランティアでも何でもありません
行為と引き換えに対価をもらうべき立派なサービスです
レストランに入っておいしい料理を食べて「ありがとう」の一言でお店を出れますか?
ホテルに宿泊し様々なサービスを活用して「ありがとう」の一言でチェックアウトできますか?
医療者達に何の報酬も与えずありがとうだけで済ませるのはその行為となんら変わりません
何よりコロナ対策で使用できる財源はまだ余っているのです
これを第一線で働く医療者達に還元しないで何に使うというのでしょうか
ワクチンが実用化されるにはまだまだ時間がかかるでしょう
実用化されても元の生活様式に戻るには年単位の時間がかかると考えています
医療職達が国から、少なくとも現政権からは大切に扱われていないのは今年の様々な出来事でよく分かりました
おそらく「20万円あげたからいいでしょ?」と安直に考えている気もします
十分な手当を与え、加えてそれによる収入アップは税金から控除されるべきです
「コロナで大変なのは医療業界だけじゃない!!」という声も勿論わかります
しかし、第一に優先されるのが医療現場であることは揺るがない事実です
コロナがあるからといって他の病気が無くなる訳ではありません
病院で働く人がいなくなったら経済活動もくそもなくなります
現在、野党から医療職者に追加の慰労金を支給をするように申請している段階のようです
スムーズに手当や補助が出ることを祈るばかりです
ではまた:-)
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