緊急避妊薬が薬局でも買えるように【アフターピル】

看護師まとめ

緊急避妊薬、アフターピルをご存知でしょうか

性交後72時間以内に服用することで妊娠を高確率で避けられる薬です

現在、国内では医師の診察を受けて処方箋をもらわなければ入手できないのですが、2021年から薬局でも購入することが可能になりました

大きな一歩であると言えるでしょう

この件についてまとめていきます




緊急避妊薬が薬局でも買えるようになった

現在、日本では医師からの診断処方がなければ緊急避妊薬、アフターピルを手に入れることができません

この点に関しては国際的な遅れが指摘されていました

イギリス、アメリカ、フランス、オーストラリアetc…

欧州やアジアなど世界86カ国では医師の診察なしで薬局で購入することができます

値段も1000円〜5000円程度

片や日本では医師の診断が必要+1〜3万円ものコストがかかってしまいます

今回、手軽に購入できるようになったのは女性の望まない妊娠を防ぐためにも大きな救いになると言えるでしょう

私が救急外来で勤務している時に、深夜に男性と女性のカップルが窓口に駆け込み

「アフターピルください!!」

大慌てで訴えてきたという経験がありました

こういったケースが全国的にどのくらいあるかは分かりませんが、このような緊急事態にも対応することができます

世界的に推奨される避妊の方法

「ピルやアフターピルがあるなら避妊しなくていい」

こんなふざけた意見を持っている男性は残念ながら一部います

もちろんそんな訳はありません

ピルを飲むこと自体、女性には負担になるケースもあります

毎日毎日同じタイミングでの内服、加えて人によっては副作用もあります

「避妊のために飲んでるんでしょ」と思っている男性は多いですが、PMS症状緩和のために内服している人も多いです

そもそも世界的に推奨されている避妊の方法は

女性がピル内服+男性のコンドームの使用

これらの併用です

避妊および性感染症予防にも勿論効果的です

片方だけやっていれば良いという訳ではないことは必ず頭に入れておく必要があります

避妊失敗のリスク

「アフターピルが手軽に入手できると性に奔放な女性が増える」

こういう意見もあるそうですが、根拠のあるデータがあるのでしょうか

あくまで偏見から作り出されたイメージでしかありません

マイナス面よりも得られるプラス面にしっかり目を向けるべきだと言えるでしょう

妊娠・出産はどうしても女性だけに大きな負担を強いてしまいます

妻の妊娠・出産を共に過ごして痛感しました

本来、赤ちゃんを授かるという事実は喜ばしいことです

しかし、それは当人達の育てる意思、赤ちゃんを育てる環境が整っているからこそ本当の意味で教授できるものではないでしょうか

我が家でも夫婦協力しながら日々奮闘してますが、どちらか1人でもいないことを考えると世の中のシングルで子育てをしている方達には頭が上がりません

避妊に失敗してしまうとその後の人生が大きく変化してしまうリスクもあります

想定外の妊娠で仕事のキャリアは諦めたけど結果的に子供と生活できて良かった、という人達もいますが

一方で妊娠しても相手から認知されず、誰にも相談できず、産んだ赤ちゃんを遺棄する悲しい事件も定期的にあります

今回、アフターピルが薬局で買えるようになったことで望まない妊娠をする女性が減ることを祈ると同時に、男性側も避妊に対して真剣に考えるきっかけになればいいと強く感じます

ではまた:-)

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