こんにちは、柊(ひいらぎ)です
看護師という職種は世間で思われている以上に働く場所が多いです
その中でも大半を占める病院
配属される部署によっても大きな違いがでます
そこで昔から業界内で言われている迷信の1つ
「1年目から精神科に行くと使えない看護師になる」
看護師の皆さんも1度は耳にしたことがあると思います
今日はここから掘り下げて、看護師になったら最初に行くべき部署はどこがいいのかをまとめていきます
看護師の部署異動の希望

病院の規模によっても分かれ方には差があります
その数だけ希望部署があります
手術室、小児科や急性期のICUには一定の需要があります
大学病院だと外科、内科とシンプルな2択にはなりません
外科と言っても心臓血管外科、消化器外科etc
内科と言っても脳神経内科、循環器内科etc
数が分かれるだけ、必要な能力も変わってきます
では、「1年目から精神科に行くと使えない看護師になる」この迷信について掘り下げていこうと思います
1年目から精神科に行った人のその後を追跡して調査した人はいない
最初から精神科に配属される人は実際多くいるはずです
しかし、その人達○○名を10年間追跡に調査し、その後のどういった看護師になっているかを調べた…という研究は世の中に1つもありません
じゃあなんでこんな迷信が広まっているのかというと、推測の域を超えませんが“ただの噂話”でしょう
我々の業界が大好きな「根拠」というものがまるでありません
そもそもの話ですが、「使える・使えない」の定義がそもそも曖昧です
ICUでバリバリに人工呼吸器管理できる看護師がいきなり患者の退院支援専門の部署に言ったら即戦力にはなりません
特養で10年働いた慢性期、終末期の患者と関わるのが得意な看護師がいきなりオペ室に行ったら…と即戦力か否かを考える次元の話ではなくなります
看護師は領域が違えば求められる能力も変わるのです
部署が変わる=物差しが変わるのに、個人の能力を1点からしか見ない行為が良い訳がありません
急変対応が評価されがちな風潮はありますが、看護師の評価の基準はそこだけではありません
少し雑な表現をするのであれば1年目から精神科にいってもできる看護師はいるし
1年目からICUにいてもできない看護師はいます
出来る人はどこにいっても出来るし出来ない人はどこにいっても出来ない
結局、これが真実と言えるでしょう
看護師が1年目で行くべき部署

希望が通るか否かは置いておいて興味のある領域に行くのが1番です(当たり前
しかし、学生から話をきくと
「興味のある領域がないんです」
「国家試験のことしか考えられなくて…」
という相談もあります
部署決めは地味なストレスにもなります
「どこの領域がオススメですか?」
と聞かれたら、私は学生に急性期領域をオススメしています
やりたいことがないのであれば、看護師として早めに体験しておいて損はない外科処置や急変対応の経験を積みやすいところが良いと思います
こんなことを言うと
「最初から急性期に行ったら忙しくて潰れちゃう!」
「最初はゆっくりと患者に関われる慢性期!」
という声が聞こえてきそうですがこれも看護業界に伝わる迷信かもしれません
慢性期だろうが、急性期だろうが看護師は絶賛どこでも忙しいです
領域に関わらずゆっくり患者と関わるにはスキルが必要です
看護師が最初に働くべき部署

1.自分の好きなor興味のある領域
2.どこでも良いというのならひとまず急性期
やりたいことを見つけることができたら1番ラッキーです
希望部署に行けない人もいるでしょうが肩を落とす必要はありません
与えられた仕事をやる中でも今まで見つけることのできなかった自分を一面を見つけることもできるはずです
遠回りに見えて実は近道だったなんてことが世の中にはありふれています
ではまた:-)
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