こんにちは、柊(ひいらぎ)です
コロナで中断されていた実習も再開されて学生が来るようになりました
学校によっては今年度実習は中止という決断をした場所もあるようです
受け入れる側の問題もありますから、しょうがないことです
私が実習していたのは10年以上前
iPhoneも日本に上陸していなかったはず
あれから世の中は大きく変わり、今やスマホを持っているのが当たり前、ペーパーレスの流れが世の中に走る中、看護学生の実習はどうでしょうか
私が学生の時と変わっていません
なぜ変わらないのかを考察していきます
看護実習記録の手書きがなくならない理由

1.学生の数だけデバイスを用意する予算がない
デバイスを用いてペーパーレスで記録を入力するようになったとして、それを学生の数だけ用意するのは難しいかもしれません
1つ3万円としても100人いたら300万円ですからね
学生に買わせるにもプライベート使用はさせるわけにはいかないので難しいところはあります
加えて破損した時の修理、紛失時の個人情報管理etc…
余計な手間を背負うくらいなら現行通り手書きでやってください、という教師陣の考えも分からなくはないです
学生ファーストではなくなってしまっているのは言うまでもありませんが
2.「病棟での態度が良くない」と言われる可能性がある
仮にタブレットでナースステーション等で記録を入力できるようになっても、それを使ってこなかった世代のお局達からはよく思われないことが容易に想像できます
「機械ばかり見て患者と向き合う看護ができていない」
「私達の頃は腱鞘炎になるくらいの勢いで記録書いていたのよ」
と言われるかもですね
そんなに大変だったのなら「今はタブレットでサクサク書けて楽でいいわね!」とポジティブな感想が出てもいいものですが、そうはならない業界です
3.手で書いた方が覚えると思われている
これは大いなる勘違いです
そんなエビデンスはないです
やってることが漢字の書取り練習ではないことを忘れている人が多いのかもしれません
ペーパーレスにするためには

根本的に記録が多すぎるのも問題だと言えます
厚生労働省でも問題視されているポイントです
電子入力についてやってみた研究ありましたが、2000年のものでした。。フロッピーとか書いてありました。。
2000年以降研究テーマになっていなそうなのでデバイスが進化した今それを導入したらどうなるのかを研究してみても良いのかもしれません
どこかの教育機関が批判覚悟で第一歩を踏み出すことをしない限り現状は変わらないでしょう
教育機関しかり、それを受け入れる現場の看護師も柔軟に受け入れていく力が必要です
IT機器は使ったことがない人は否定的な意見が多いです
「頑張ればお金をかけなくてもできるんだからそのままでもよくない?」
という思考0の結論は聞き飽きている私です
学生が途中で実習を嫌になる原因の一つが手書きの記録
これをなくして少しでも学生の負担を下げてあげるのも、今指導する立場にある私達の役割なのではないかと思う今日この頃なのでした
ではまた:-)
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