介護疲れによる事件を防ぐための対策

看護師まとめ
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こんにちは、柊(ひいらぎ)です

「限界だった」たった1人の介護の果て なぜ22歳の孫は祖母を手にかけたのか | 毎日新聞
 黒髪をキュッと結んだポニーテール。白いブラウス。顔を上げた小柄な女性(22)は、年齢より幼く見えた。  9月、神戸地裁。幼稚園教諭だった女性は、初めて法廷に立った。同居していた祖母(当時90歳)の殺害を認め、「介護で寝られず、限界だった」と語った。親族から介護をほぼ1人で背負わされ、仕事との両立に


介護で心身ともに疲弊し22歳の孫が祖母に手をかけてしまったという悲しい事件です

こういった事件はこれからの高齢者社会、たくさん起こり得ることです

それを防ぐためにどうすればいいのかを考えていきます

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介護疲れによる事件を防ぐための対策

今回の事件、祖母はデイサービスを利用していたようです

要介護4の認知症であることを考えると自宅で1人にしてはおけません

問題はデイサービスから帰宅した後の夜間対応です

孫は自分も仕事で疲れているのに、食事準備やオムツ、シャワーの対応。。睡眠時間もろくに取れないと精神的にも病んでいきます

こういう時に頼りになるのがサービスを調整してくれるケアマネージャーなのですが、親族がケアマネージャーとの連絡を取れないようにしていたという記事がありました

ここが1番理解不明な点です

担当のケアマネージャーも精神的に辛い結果になってしまいます

介護者が精神を病んだり、日常生活に支障があるレベルで介護に翻弄されるのであれば施設へ入所してもらうか、一時的に病院へ入院するという選択肢を取ることができます

もちろん、施設を利用できる費用があればの話ですが

私も実際に似たようなケースに遭遇したことがあります

同居している家族からのヘルプがあり、施設入所を検討していた時でした

遠方に住む介護に関わりを持たない家族が

「家で生活させてあげようよ、家族なんだから」

と施設入所に否定的な意見を出してきました

利用者は重度の認知症で自分の意思はほぼありません

柊「では、あなたが住み込みで介護していただけますか?このままでは同居のご家族が入院することになってしまいます」

「いや、それは無理だけど…」

柊「申し訳ないですが、介護を実際にやられてる人が限界を迎えている以上、同居されていないあなたの発言に優先権はありません。本人の願いを叶えてあげたいというならそれなりの行動をしてください」

言い過ぎ、と取られるかもしれませんが、実際問題同居している要介護者は限界でした

結果的に利用者は施設に入所することができました

最後に同居して介護を頑張っていた方からの

「本当にありがとうございました…もう少しで…もう少しで本当に首を絞めてしまうかもしれませんでした…」

この言葉とその表情は今後も忘れることはないでしょう

ドラマや漫画の様な事件はリアルに起きているんです

実際に介護されている方にいつも伝えているのは

「辛い時は必ずヘルプを出してください」

ということです

1.要介護者からのヘルプ

2.介護に使える費用や現状のサービスの見直し

3.施設に入所するのか、レスパイトをするかの相談

介護疲れで家族が参っている時はこういった手順を取ることが私は多いです

ただ、1.のヘルプを出すということが難しい場合は多いです

辛い、大変だ、と自分から言うのは勇気必要です

そのため訪問したスタッフが家族とコミュニケーションをとることが大切になります

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介護する家族のストレス

「家族だから…」という言葉は時に悪い影響しか及ぼさない場合があります

「家族だから〇〇しなければいけない」

この固定概念は介護をする上では取り払わないといけません

家族がやってくれたらそりゃ1番良いとは思います

コストはかからないし、時間的縛りもありません

しかし、それによって生まれるストレスはどのように対処するのかを検討しなければいけません

家族によっては

「家族だからこそやらない方がいい」

という場面も勿論あります

中には100%専門職の人達にお願いする、という人もいます

また中にはヘルパーや訪問看護師並みにオムツ交換が上手い家族もいます

各家庭によって正解が違うんです

どうか、家族だから…という言葉に縛られることなく公的なサービスに頼ってほしいと強く感じます

まとめると

「辛い時は誰かに助けを求める。助けてもらうことは何も恥ずかしいことではない」

これに尽きます

担当のケアマネージャーがいればその人でもいいですし

役所には介護関係で相談に乗ってくれる部署があります

必ず電話をしましょう

必ず話をしましょう

介護がうまく行かないのは介護者のせいではありません

1人で抱え込む人がいなくなることを祈るばかりです

ではまた:-)

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