こんにちは、柊(ひいらぎ)です
看護師になって誰もが一度は盛り上がったであろう話題があります
それは「病院実習」についてです
コロナの影響も落ち着いていませんが、少しずつ実習をする学生が戻ってきました
1番戻りたくない時期はいつか?と聞かれたら
「病院で実習してた時!!」
と答える看護師は少なくないはず
これが辛くて看護の道を諦める人もいます
何が辛いのかについて挙げると同時に、実習で指導者をやったこともある私が対策についてまとめようと思います
ここが辛いよ、看護学生
実習中に看護学生を苦しめるものは大きく分けて3つあります
「もっとあるやろ!!」という人はご連絡ください
実習グループメンバー
「同じ学生同士で争うことなんて…」
と思われるかもしれませんが、大抵のグループ編成はランダムで決められることがほとんどです。学校ではろくに話したことがないという人と辛い実習期間を乗り越えないといけないという事態に陥る可能性が大いにあります
患者とのコミュニケーションで悩むのと同時に、グループメンバーとのコミュニケーションに悩まされることも…
その人のことをよく知らないから連携がうまく取れなかったりで、意外と細かいストレスが貯まります
加えて、男子学生はやたら実習グループのリーダーにさせられるパターンも多いです

男なんだからやってよ!
こちらが「女のくせに…」といったら飛んでもない誹謗中傷の嵐ですが、看護業界に男女平等という概念はありません
自分はアベンジャーズみたいなクセ強キャラのメンバーばかりでしたがおかげでコミュニケーション力が鍛えられました
病棟の看護師

実習先の看護師にメンタルをやられる学生も多いです
過呼吸になるくらい泣かせるお局看護師もいます
あと、朝の学生挨拶が軍隊式なのも伝統芸能です

「○○学校、学生○名、本日もよろしくお願いします!」
「「「よろしくお願いします!!」」」
看護師「…」
全無視安定です
返事があるとこちらがびっくりします

いやいや、挨拶くらいするでしょ〜話盛ってる〜
と思う一般の方々は多いですが、病棟内はそんな甘くはありません
しかし、学年も上がれば学生もシカトになれてるのでそんなに辛くないです
実習中も看護師は学生を苦しめてきます
もちろん、実習を統括している看護師は優しいケースが多いのですが、現場でその人から教われるかというと話が変わります
基本的に自分の担当患者を受け持っている看護師に指導してもらうのですが、ここがとんでもない運ゲーになります
A「実習大変だよね。なるべく肩の力抜いてやってね。分からないことは何でも聞いて」
という優しいAさんから指導してもらえるのか
B「通常業務でさえ忙しいのに、学生を指導しながらなんかやっていけるか!」
と切れ気味で学生いびりをしたいだけの意地悪なBさんから指導してもらうのでは、負担が全然違います
学生間では必ず「あの人は当たり」「あの人はハズレ」と患者情報並みにリサーチされています

自分も学生で辛い時期があったわけだから、学生に優しくするもんなんじゃないの?
と三億年前から言われてますが

自分の時はもっと辛かった(ry
と言い出す輩がいるため、
これは一生解決しない病院実習最大のテーマになっています(個人的見解
実習記録

実習中に学生を苦しめるもの第1位がこいつだと思います
とにかく量が多いです
「こんなにいります?」
と指導側になった今、担当教員に言ったこともあるくらいです
しかも大体が手書きなんですよ、この令和の時代に…
さらには事前課題という名の教科書を写すだけの写経もあります(学校によります
そのせいか、「昨日は記録が終わらなくて寝れなかった」
という学生を何人も見ました
看護師になってからも1人の患者に対してあんなに記録書いたことはない(そもそも手書きはしない)という人は多いのではないでしょうか
実習をクリアするコツ
1.実習グループメンバー
2.病棟看護師
3.大量の記録のせいで陥る睡眠不足
これらが看護学生を苦しめる訳ですが
それらに対する対策をまとめようと思います
「こんな考え方もあるんだ〜」くらいテンションで1つの方法論として捉えてください
1.と2.に対しては「諦める」ということが大切です
なぜなら、他人の考えを変えるという行為自体そもそも自分でどうにかできる範囲ではありません
過度な期待をするから予想外のことが起きて精神的にもダメージがあるのです
それならば最初から期待せずいたほうがいいです
仲がそんなに良くない人なら尚更です
ここで勘違いしていけないのは最低限のコミュニケーションは取ることです
全く無視していたら実習にならないので笑
相手は変えられないし出来ることは「自分自身」が相手への対応を変えることだけです
何か言われても
「ふーん、あなたはそう考えるんですねーお疲れ様でしたー」
くらいのスルースキルを身につけるトレーニングだと思えば少し気が楽になるかもしれません
3.の記録に関しては具体的な対策があります
簡単にいえば
「100点満点の記録を目指さない」ことです
「そんな記録目指してない!」
というそこのあなた
書けることは書いたはずなのに空白を見つけては
「もっと書いた方がいいかも…」
と無理やり知恵を絞り出して書こうとしたことはありませんか?
そんなことするくらいならさっさと横になって寝た方がいいです

「ちゃんと記録やらないと怒られちゃう…」
という気持ちも分かります
ですが、自分が「しっかり書いた!」と思っても結局重箱の隅を突くような指導をされることもあります
結果として、どうやっても怒られるのです
そうだとしたら、提出の段階で60点くらいの出来上がりにし、睡眠時間を確保して体力回復した方が100倍有意義です
さらに、量に依存しすぎるのもよくありません
実習グループメンバーの記録量がすごくて
「自分ももっと書かなきゃ!」
となったことはありませんか?
他の学生とは対象が違う訳ですから量だけで比較することに全く意味はありません
学生を指導する立場として、たくさん書いてある記録は確かに頑張りが見えるものです
しかし、その記録は正しいアセスメント及び看護計画を立案するためのものであることを忘れてはいけません
「これじゃあ量が足りない」
と言われたら
「今の私にはこれが限界なので教えてください」
となりふり構わずヘルプを求めましょう
とにかく自分を追い込んではいけません
女子学生は細かくマメに記録をまとめている人が多いですが、書きすぎてまとめきれずに収集がつかなくなり自分で自分を追い込んでいる印象です
例えるなら
「60点を取れば合格です」
と言われているテストに対して
もう98点が取れているのに、あと2点を上げようとして苦しんでいるイメージですかね
本当にそこまでやる必要ある?と聞きたくなります
寝る時間を決め、その時間に終わらなければ諦める…くらいの諦めは自分の身体を守るためにも大切です
実習をやる意味

実習の目的は何か?
と言われたら学校によって様々な方針があると思います
しかし、どの学校にも共通している学生の実習をやる最大の目的は
「単位を取ること」です
ここを履き違えてはいけません
その過程で様々学ぶことはあれど、単位を取らなければ現場立つための試験にすらたどり着けません
「患者に良くなってもらおう!!!」
とハリキリ過ぎて自分で自分を追い詰める学生もいます
実習の記録が辛い…と思っているあなた
一歩ひいて自分の姿を見てみましょう
そこまで無理し過ぎる必要はありません
完璧にやれないから学びにきてるんです
自分は学生を1度も怒ったことはありません
実習くらい肩肘張らずにのんびりクリアして欲しいと思っているからです
何より自分の実習時代にひどい指導者ばかりだったので笑
辛いだけの思いは学生にして欲しくないと考えているからです
世の中にこんな緩い指導者が溢れることを祈って止みません
ではまた:-)
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