インシデントの意味とレポートの役割

看護師まとめ

こんにちは、柊(ひいらぎ)です

看護師やっている人は一度は聞いたことがあるはずの「インシデント」という言葉

見ただけでテンションが下がりますね

今回はそれについてまとめました




インシデントの意味

好ましくない出来事、事件

という意味になりますが、たしかに好ましくないことばかりです

病院の世界だけではなく、鉄道・航空、社会セキュリティの定義としても使われることがあります

インシデントのレベル

レベル0:まちがったことが実施される前に気づいた
レベル1:まちがったことが実施されたが患者には変化がなかった
レベル2:事故により患者に変化が生じ、一時的な観察が必要になったり安全確認のために検査が必要になったが治療の必要がなかった

レベル3a:事故のため一時的な治療が必要になった
レベル3b:事故のため継続的な治療が必要になった
レベル4a:事故により長期な治療が必要(機能障害の可能性はない)
レベル4b:事故による障害が永続的に残る
レベル5:事故が死因となった場合

事故はこのように8段階に分類されますが

読んで分かる通り、3a以上はインシデントではなくアクシデントになります

実際に病院でこれらのアクシデントがない…とは言い切れません

実際私が関与している訳ではないにしろかなり危ない事例は何回か目にしています

インシデントレポートの目的

こういった事故を繰り返さないためにも、インシデントが起きた背景を細かく分析することによって再発防止をはかるものであります

管理者はよく

これはペナルティじゃないの。みんなが今後同じことを起こさないためのものだからね

と、言いますが大抵目が笑っていません

インシデントの数が増えることは部署の評価にもつながります

管理者としては患者のためにもできるだけインシデント等は出したくもありませんし、出てしまったら優しく大らかに許す…なんてことも中々ありません(人によります

レポート作成にも中々の時間を要するので残業必須です

部署によってはインシデントレポート作成は残業代申請ができない、なんていう話もあるのでペナルティ以外の何者でもないと言えます

もう綺麗事抜きにして「ペナルティ!!」と言ってもらったほうがスッキリする気も…

人間ノーミスで生きていければそれに越したことはありませんが、そんなのは夢物語であります

大切なのは失敗した時の対応、患者への不利益を最小限にするための働きであることを忘れてはいけません

世の中の医療事故が少しでも減ることを祈るばかりです

ではまた:-)

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