訪問看護師として働く前に考えておきたいこと

看護師まとめ
スポンサーリンク

こんにちは、柊(ひいらぎ)です

私は看護師として働いているわけですが、世間一般のイメージがあるような病院で勤務しているわけではありません

Twitterでフォローしてくれる人はご存知かと思いますが、訪問看護師として日々患者宅へ訪問してケアを行っています

一昔前に比べると在宅看護の重要性が顕著になってきている今日この頃

事業所の数だけ言えばこの10年で約2倍にまで増加しています

病院から訪問看護師へ転職しようという人も増えてきているので、今日は訪問看護師になる前に頭に入れておいた方がいいことについてまとめようと思います

スポンサーリンク




訪問看護師として働く前に考えておきたいこと


看護師として働く人なら「訪問看護師」という言葉を聞いたことはあると思いますが、それ以外の人達は病院以外の場所で働く看護師をイメージしにくいかもしれません

ちなみに平成30年末の看護師の数は

121万8,606人(男性9万5,155人、女性112万3,451人)いますが、


そもそも訪問看護師の割合は看護師全体の僅か2%です

その2%の中でも自分のように30代で働いている人は8%

これでさらに男性看護師が全体の7%しかいないと考えると、自分は伝説のポケモン並みのレアさなのではないでしょうか

これだけ数が少ない訳ですが、日本の現状を見ると在宅で働く看護師がもっと必要になります
しかし、数が増えません

それは何故か…

看護学校にはこんな言い伝えがあります

「訪問看護は経験を積んでからじゃないと働けない」

看護師は学生時代のころから教員に刷り込まれているからです
こうなると在宅で働きたくてもかなり高いハードルがあるように感じてしまいます。

新卒から訪問看護を志すという人もかなり少ないです
この言い伝えは半分正解で半分嘘であると実際に働く私は考えています

スポンサーリンク

看護師の経験値


看護師は何をもって「経験を積んだ」と言えるのでしょうか

1つの指標としては経験年数でしょうか

だとしたらそれは、3年?5年?はたまた10年でしょうか

仮に3年だったとしましょう

3年間心臓のことについて詳しくなった看護師のAさんが、部署移動で消化器内科に行くことになったとしたら…

その3年間は無駄になったとは言いませんが、新たに勉強をし直す必要があります

これは何年働こうと、同じ部署にいたのなら同じことです

つまり、何年目であろうが訪問看護に関わるとなったらみんな1年生、また勉強が必要になります

そう考えるとベストなタイミングなどないのです

働きたいと思ったタイミングで転職して訪問看護師として活躍すればいいのです

「よし!じゃあ近所に訪問看護ステーションあるからそこで働こう!!」

と即行動に移すのは少し待ってください
訪問看護で働く上で1番大切なポイントがあります

ここを抑えれば新卒でも訪問看護師で働いていけると思います

スポンサーリンク

働く職場の規模

個人的な意見なので必ずしも正解とは言いませんが

なるべくスタッフが多い&経営母体がしっかりしてるステーションを選びましょう

物理的に人数がいないと新しく入職したスタッフの教育もままならない状況になります

入職2日目で「住所はここだからとりあえず行ってきてね」となります(自分がそうでした

初めての訪問看護。同行してもらいながら色々教えてほしい…と思ってもステーションのスタッフ数が少ないとサポートに回れるほどの余裕がない場合があります

病院と違って患者がそこにいるだけで利益がもらえる訳ではありません

患者が何人いようと訪問しないと事業所の利益にはなりません

病院で働くスタッフには馴染みのない話かもしれませんね

そのため、2人スタッフがいればそれぞれで訪問に向かい訪問件数をしっかり増やしてほしいという管理者の心理もあります

2人で1人の患者に向かうことは利益だけを考えればロスになります

もちろん、将来的なプラスを考えたら利益がないとは言いませんが…

経営母体がしっかりしてて資金があるステーションは、新人を教育し、今後1人で活躍することのできる看護師を育てる余裕があります

逆に資金の余裕がなければ、ゆっくり教育という選択肢をそもそもとれません
新人でもなんでも訪問件数を稼いでもらわないと…!という流れになる可能性があります

よくわからないまま働いて患者に不利益を与えることになるのは1番避けたいケースです

「人が多いからって良い訳じゃない!」という声も聞こえてきそうですが、ハッキリ言って少ないよりは100倍マシです

スポンサーリンク

まとめ

○○ステーションがいいよ!なんて話はできませんが、これから訪問看護をやってみたい!という人は自分が書いたポイントだけでも抑えてもらえれば少し楽になるかもしれません

1.訪問看護を始めるベストのタイミングはない。やりたい時から始めましょう

2.最初のステーション選びは大切。可能ならスタッフを多く抱えるステーションへ

あくまで参考程度にしてもらえればと思います


1人でなんとかがむしゃらにやりながら吸収して成長するという獣道でも良いという人もいるでしょうが、どちらを選ぶかはあなた次第です

なんにせよ、少しでも訪問看護師に興味をもった人がこちらの世界に飛び込んできてくれたら嬉しいことこの上ないです

参考になる書籍はこちら

特に在宅ケアナースポケットマニュアル

内容が分かりやすくコスパ良すぎの内容になっているので

初めて訪問看護にくる人

訪問看護に慣れてきた人

みんなにおすすめできる必須本と言っても過言ではないと思います

ではまた:-)

コメント

タイトルとURLをコピーしました