こんにちは、柊(ひいらぎ)です
最近、乳腺外科医が準強制わいせつで逆転有罪になってしまう裁判がありました
この裁判では、せん妄患者の発言に有効性があるとした点が大きく問題になっています
この話題を起点に
「せん妄患者の発言に有効性を認めるなら、患者からのセクハラも訴えるべきだ!」
という論争も起きていました
今日はそこから患者からの暴力・セクハラについてまとめようと思います
看護師への暴力・セクハラ

実際にどのくらいの看護師が被害にあっているのか
私大病院に限定したデータがありました
対象は複数の病院で働く職員、2万人程
その内
約70%のスタッフが被害を被っていました
半分を余裕で超えますね
さらに、トラブルを引き起こす患者は分類されており
クレームをつける普通の患者
→大体がマニュアルで対応可能な患者
ハードクレーマー
→クレームが主観的、非合理的で長期的にクレームを言い続けるケースマニュアル対応が困難
モンスターペイシェント
→理不尽な要求、クレームを行い暴言や暴力を繰り返すモラルに欠けた患者
このようにカテゴリ分けされています
実際にこういう患者を対応した経験のあるスタッフも少なくないと思います
セクハラを受けた時の対応

では、実際に被害を被った場合どうすればいいのか
暴力、セクハラにあった時は病院のルールにもよりますが、院内に専門の窓口が設けられている場合もあります
若しくは院内ルールで問題を報告する手順があるはずです
それに則り、強制退院の処置をとることもできます
しかし、世の中恐ろしいもので過去に院内暴力で逮捕された患者がその後再び病院を訪れてナイフで脅すという事件があったそうです人の逆恨みは恐ろしい。。
若しくは、ストーカーになってしまうパターンもあるので病院の外でも厄介な存在になってしまいます
また、民事で患者を訴えることもできますが、そういった行為を行ったという証拠を提出する必要があります
そのため看護記録に言動、時刻を細かく記載+録音・録画をしておく必要があります
ちなみにセクハラで患者を訴えたというケースは出てきませんでした(あったら教えてください
先述したとおり、物的証拠がないから難しいからかもしれません
セクハラ患者に対して録画をしたり録音をして証拠を揃えて警察へ…
という手段を踏む手間に二の足を踏んでしまうのかも…
そう考えると医療職の必須アイテムに「ICレコーダー」をラインナップに加えるというのは真面目な話ありでしょう
常にポケットに忍ばせておいて問題発言の証拠をとるのは今後のスタンダードになるかもしれません
泣き寝入りしないためにも…
これは操作も簡単だし、薄さが1㎝以下なのでナース服に入れても全く問題ないです
というか、実際に同期が上司の問題発言を録音するために使っていました笑
セクハラの事例
この記事を書こうと電車で作業していた際にまさか自分が痴漢にあいました笑
スマホ触ってたらお尻を急に揉まれてびっくりして振り向くと女性と目が合い
「…ご、ごめんなさい…つい…」
とまさかの言い訳されてしまいました
痴漢がそもそも人生初+犯人がまさかの女性
一体何が起きたんだ?と頭の中で様々な思考がグールグル
電車が止まると女性は急いで逃げました
多分、女性を捕まえて警察に連れていくのが正解だったと思うのですが
まさかの出来事にそんなところまで頭が回りませんでした
男女が逆転していたら大問題だったかもしれませんが、被害者が男の場合って警察は取り合ってくれるんでしょうか?笑
「いや、笑いごとじゃないよ!」
というお声はごもっともなのですが
実際に被害に直面すると人間は全然行動できないんだということを知りました

病院で働く以上、看護師が患者を訴えるという行為はかなりリスキーではあります
「患者さんは病人なんだから…」
「看護師ならそれくらい我慢しないと」
などといった心無い言葉をかける人もいますし
病院の今後の評判を考えたら、味方であるはずの管理側からも
「今回は我慢してもらえない?」
と言われてしまうこともあります
病院は慈善団体ではありません
患者が外来にきて入院して利益が発生しないとスタッフに給料も払えません
経営側は患者に離れて欲しくないのです
ですが、セクハラや暴力が原因で心に傷を負い、看護師を続けることができなくなってしまう人がいるのも事実です。被害者だけしか生まれない、こんな悲しい人的損失はないでしょう
声を上げるのが困難であれば録音して物的証拠を抑えましょう
悪いことをしている相手を気遣う必要はないです
患者による暴力・セクハラに病む人がいなくなることを祈るばかりの私なのでした
ではまた:-)
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