こんにちは、柊(ひいらぎ)です
日本にいる看護師の85%が病院かクリニックで働いています
私は現在、訪問看護師として働いていますがバイトも含めて7年くらい病院にいました
「夜勤辛いから病院やめたの?」
と言われることは多いです夜勤が嫌だ、と言う理由はたしかにあります
しかし、訪問看護をしている中でも病院での経験が生きることがいくつかあると感じます
その内容をまとめていきます
病院での看護を経験した方が良い理由
新卒で訪問看護に行くことの大変さは以前まとめました
私は訪問看護を始めて5年ほど経過しました
学生時代はこんな未来を想像できませんでした
新卒から訪問看護に行くことについてはよく議論されます
教育というものはコストがかかります
それを病院の様な大きな資本がない小さい事業所には難しいです
先行投資、という人もいますがそれの良し悪しは経営者それぞれです
また、コスト面だけではなく考えるべき問題は他にもあります
一つの業界しか知らないリスク
新卒で在宅にきてしまうと
病院での患者の生活およびスタッフの働く姿がイメージしにくいです
病院実習は誰しも経験がありますが
それでは足りないということは言うまでもありません
患者の大半は入院生活を経験しています
さらに、在宅にいても病院のスタッフとの連携も勿論あります
片方の世界を知らないと言うことは大きなハンデになります
将来性を考える
「新卒で訪問にいきたい!」という看護学生は最近増えてきてます
嬉しいことではありますが
小さい事業所は教育にかけられるお金はなかなかありません
1年間つきっきりで育てる体力がある事業所は多くないでしょう
仮に教育が終わり、独り立ちしたとしても経験年数の差は如実に差が出ます
経験が無さすぎると「何が悪いかが分からない」という事態に陥ります
加えて、訪問看護が自分に合わない…となった場合の次の職場をどうするかと言う問題が出てきます
そうなった時、在宅では採血や点滴などの医療的処置を練習できる機会がかなり少ないです
新卒で在宅に来てしまうとそういった技術も身に付けるハードルが高いです
「一生在宅でやっていく!」
という意気込みがあればいいのですが
正直、あまりメリットがないなと思うことが増えてきた今日この頃です
どこで働いても看護師は看護師
ネガティブなことばかりまとめてしまいましたが
看護師の強みはどのフィールドでも働けることです
訪問看護をやろうが
病棟だろうが
ICUだろうがやる気さえあれば選べます
大切なのは自分と違う領域で働く人たちをリスペクトすることです
「他は大したことない!自分こんなに頑張ってる!!」
アピールは誰も幸せになりません
本当は大きな規模の病院で
病棟、訪問看護をローテーションすることが1番だと思っています
病院か、訪問看護か?の2択ではなくどちらも自由に行き来できるのが最適だと言えます
一方に偏りすぎることなく俯瞰的に物事を見れる力を身につけることを心がけましょう
ではまた:-)
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