こんにちは、柊(ひいらぎ)です
コロナで日本が大変な中、「ベーシックインカム」という言葉が聞こえてくるようになりました
金配りおじさんで有名な前澤社長がツイッターでも定期的にお金をフォロワーにあげているようです
ベーシックインカムとはなんなのか、生活保護との区別およびメリットデメリットについてまとめていきます
ベーシックインカムと生活保護
そもそも、ベーシックインカムとは…
国から国民へ最低限度の生活を送るために現金を定期的に支給する政策です
対する生活保護も似たような側面がありますが、保護費をもらえるだけでなく医療費や家賃の補助など手広く公的なサービスを使えます
以前、竹中平蔵さんが「月7万円のベーシックインカムを導入し生活保護は不要になる」というニュアンスの発言をされていましたが、人によって状況は大きく変わると言えるでしょう
ベーシックインカムのデメリット
仮に7万円のベーシックインカムが導入されたとして、現在の単身生活保護の受給額は約12万円なのでこの時点で足りないのは分かると思います
加えてこの制度の導入は公的サービスの縮小も意味します
端的に言えば、定期的にお金払うんだから公的サービスを減らしても大丈夫だよね?というニュアンスです
さらに、この政策では生活の保証が達成できません
人々の生活は7万円もらえれば安心…とはならないからです
生活保護は医療費や家賃などの補助がでますが、ベーシックインカムが導入されたらそういう補助はなくなっていく可能性が高いです
現に生活保護の人と関わると、さまざまなサポートが出てやっと生活できるレベルです
本人の金遣いが荒い、というパターンもほとんどありません
公的なサービスが弱くなってしまうのは生活保障も弱くなることに繋がります
さらに、「月7万円もらえるから給料から7万円減らします」こんな企業も出てくる可能性もありますそうなると本末転倒なのはいうまでもないでしょう
ベーシックインカムのメリット
悪い面ばかり見えますが、もちろんメリットもあります
年収200万円を切る世帯に関しては生活保護も受けられず生活が困窮するという事態に陥りますが、ベーシックインカムがあれば少しずつその状況からも抜け出せます
加えて、世帯の人数分の支給になるので子供がいればいるだけもらえるのである種の少子化対策にもなると考えられています
さらに、生活保護制度と違うのは所得制限がないことです
生活保護の場合は働いて収入が増えると保護費の減額や支給停止にもなるので労働意欲が出にくいと考えられています
一方、ベーシックインカムの場合は所得制限もないので労働意欲向上も期待されます
生活保護になってから自身で働けるようになり保護を受けなくなった人の割合をご存知でしょうか
0.1%くらいしかいないのです
もちろん、労働意欲がないから…
とだけは言いませんが制度上様々な縛りがあるためにこういう統計になります
ちなみにフィンランド、カナダ、オランダ等でベーシックインカムは限定的に導入されていますが、国全体で正式導入した国はまだありません
この制度がうまく運用されたら助かる人はたくさんいるでしょうが、そのしわ寄せは必ず誰かが背負います
自助を優先に押し出している現政権ですが、まずは公助を整えてからの自助なのではないかと切に思う私です
ではまた:-)
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